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STORY ● エシカルハンガーがエシカルな訳 バナナペーパー編

エシカルな素材を使っているrik skog(リークスクーグ®)の生成りのカバー材のエシカルハンガーは、バナナペーパーを使っています。ここでは、このバナナペーパーのエシカルな訳をお話します。

バナナペーパーは、今まで廃棄されるだけだったオーガニックバナナの茎から取った「バナナ繊維」を原料とし、日本の和紙の技術を用いて作られた「フェアトレード」の紙です。

野生のシマウマ、キリン、ゾウが自由に歩くアフリカ南部にある国ザンビアのエンフエ村でバナナ繊維を取っています。この繊維を取るという仕事のおかげで、エンフエ村の女性たちに雇用が生まれ、子供たちが学校に通ったり、マラリアを予防するための蚊帳を買ったり、電気のない家にソーラーランプをつけたりすることができるようになりました。環境に配慮し、アフリカの貧困層の村に雇用を生み出し、現地の人々の自立を支えるバナナペーパーは、あなたとアフカの人たち、そこに暮らす生き物、そして世界をつなげるエシカルペーパーなのです。

では、なぜバナナなのか?

世界では毎日約100万トン(※1)の紙が使われています。私たちが日常的に使用している紙の約90%は「木」を主原料としています(※2)。経済の発展に伴い大量の紙が世界中で消費されるようになり、木の再生が追いつかず、世界では毎年日本の国土面積の約1/3ほどの森が失われています(※3)。そのため、森に住む生き物の減少、生態系の破壊などさまざまな環境問題が起きています。

一方、バナナは世界の約125ヶ国で栽培され、多くの人々の栄養源となっています。バナナを収穫するには、新しい果実を育だてるために古い茎を切らなければなりませんが、一般的な木が10~30年かけてゆっくり成長するのに対し、バナナの茎は1年以内に成長し、新しい果実をつけます。つまりバナナ繊維を使うことで、サステナブルな紙をつくることができるのです。

こんなバナナペーパーを使っている点がエシカルハンガーのエシカルな訳のひとつとなっています。

また、エシカルハンガーに使っているバナナペーパーは、日本初のフェアトレード認証の紙です。SDGsの17目標すべてにつながっている、人、森、野生動物を守る紙です。まだまだ世の中に広く知られた紙とは言えませんが、名刺や包装紙、大学の卒業証書をはじめ幅広い商品に使われていて、 今では世界11ヶ国で展開しています。

※1、※3 WWF2008-2010
※2 ワールドウォッチ研究所2004