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STORY ● エシカルハンガー誕生ストーリー

rik skog のエシカルハンガーの誕生は2019年です。9月に開催されたアパレル業界最大にして、いち早く“エシカル”というキーワードに注目した展示会「rooms39」の出展が初めてのお披露目でした。ここに至るまでに様々な壁がありつつも、今までのあゆみとご縁がつながることでエシカルハンガーを誕生させることができました。

エシカルハンガーの種が芽生えたのは、2016年秋のこと。One Planet Café のペオ・エクベリ氏からスウェーデンにあるペーパーハンガーメーカー「ecoligentpaper company」の話をうかがい、同氏からOne Planet Paper(以下OPP)を使って、サステナブル(持続可能)なペーパーハンガーをつくることができないかという相談を受けたことからエシカルハンガーの企画が始まりました。

相談は受けたもののOPPには、洋服を掛けてその重量に耐えられるだけの厚みなり硬さなりがありません。そこで、ハンガーの構造を “ 芯材+カバー材 ”とし、OPPはカバー材として芯材は別の紙を探すことにしました。ただ、別の紙を芯材とすることに決めたものの、厚くて硬くて丈夫な紙、実は弊社にとって日常あまり扱うことのない不得意分野の紙。とはいえ「サステナブルな紙」という明確なゴールはあります、簡単ではなかったのですが…。

ただ、2008年に起こった製紙メーカーによる古紙偽造事件(再生紙とうたった年賀状に、表示と同じ量の再生素材が使われていなかった事件)以来、弊社は環境配慮型の製品に使用する紙の採用基準を大きく見直しました。それまでの再生パルプを使用した紙から、第三者認証によってトレーサビリティがとれるFSC認証を受けた紙へと採用基準を切り替えました。そんななかフェアトレードな素材を使った紙OPPに出会い、プロジェクトにメンバーとして加わり、現在まで紙や製品の開発・普及に携わっています。
▼ こちらの詳しいお話は「エシカルハンガーがエシカルな訳 バナナ編」をご覧ください。
https://rik-skog.shop/news/5ec49f4634ef011fe4de4d56

そんなあゆみのなかで、一般的には再生素材を使ってつくられるボール紙をFSC認証対応の素材でつくり芯材とすることを考えました。ここでまたハンガーとして成り立つ丈夫さと製造時の加工のしやすさのバランスを満たさなくてはいけないという壁がはだかります。しかし!なければつくる!と、特別にエシカルハンガーのためのボール紙(チップボール)をつくっちゃいました。そしてカラーのカバー材は、ドイツのサステナブルな製紙メーカーGMUND(グムンド)社の紙を採用しました。

▼チップボールとカラーのカバー材の詳しいお話は「エシカルハンガーがエシカルな訳 FSC編」をご覧ください
https://rik-skog.shop/news/5ec4c93434ef010336c53c87

紙の役者は揃いました!あとは製造・加工の検証と耐久性。耐久性は2016年から企画していたことを思い出していただければ想像がつくかもしれませんが、半年間男性用の冬の重たいコートを吊るしっぱなしにして曲がったり折れたりしないか確かめました。平たいハンガーですからコートやジャケットなどの長期保管用には使われないかもしれませんが、大丈夫でした。もちろん加工も何度も試作を重ねて最終的にハンガーの形を決めました。ちなみに、エシカルハンガーは抜き加工という技術でできていますが、紙を抜く際に何トンもの重量がかかり、実はどこでもできる加工ではないんです。

そんなこんなで、エシカルハンガーは素材となる紙選びが、実は新しい紙をつくるところから始めなければ誕生しなかったところが一番高い壁だったのです。

それもこれも、偶然にも一見不運と思われる事件から始まったあゆみと出会いから偶然なのか、必然なのか生まれることになったのがエシカルハンガーです。